叔父の病と余命、そして若かりし叔父から受けた影響

薬 交友

先週くらいに父方の一番下の叔父から父に電話があった。

病院で重要な話があるので、つきそいで父にいっしょに来て欲しいと。

(叔父は独身なので、同居の家族はいない。)

 

叔父の病

いやな予感はした。

結局予感はあたり、叔父は末期がんだった。

 

余命一ヶ月。

たったの一ヶ月。

叔父は年を越せないかもしれない。

 

叔父の人生

バブルまでの叔父は、知り合いの会社の下請けとして、個人で地質関係の研究仕事をしていた。

私が小学生の頃は、よく父とサイクリングがてら叔父のアパートに遊びにいき、きれいな貝殻や石を見せてもらったものだ。

そしてそこで私は、サラリーマンではない生き方もあるのだということを、学んだ

 

うちの父方の伯父や叔父たちは、彼以外みな比較的かたい仕事をしていた。

公務員、教師、獣医師、サラリーマンなどなど。

その中で唯一、この人は本当に好きなことをして食べている、と感じたのがこの叔父だった。

 

直接的になにかを教えてもらったわけではないけれど。

臆病で頭のかたかった自分が、将来好きな世界に進むという選択肢を持てたのは、もしかしたらこの叔父の存在が大きかったのかもしれない。

 

叔父の不運

その後のバブル崩壊で、叔父は選択をあやまり、仕事をうしなった。

さらに神経の病(パーキンソン病)から鬱まで発症してしまい………

現在は残念ながら、生活保護受給者だ。

 

近年の叔父の面変わりに少なからずショックを受け、最近はすすんで顔を合わせることは避けていた。

しかし、私はきちんと叔父に会って、お礼を伝えなければならないのかもしれない。

 

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